會田瑞樹の音楽歳時記

打楽器奏者、會田瑞樹の綴る「現代の」音楽のあれこれ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

回顧2018:會田瑞樹世界初演作品39曲

2018年も残すところあとわずかとなりました。今年も多くの方々に大変お世話になり、感謝の思いでいっぱいです。これからも多くのお客様に打楽器音楽、今を生きる音楽の限りない魅力を伝えるべく、尚一層精進してまいります。何卒、ご指導ご鞭撻のほどよろし…

明日開催:19時杉並公会堂小ホール「會田瑞樹ヴィブラフォンリサイタル」

旅するヴィブラフォンと題しての、リサイタル。ご来場を心からお待ちしております。全曲の聞きどころをご紹介です。 八村義夫(1938-1985)作曲《Dolcissima mia vita》今年生誕80年を迎える氏の最初で最後の打楽器独奏作品。ジェズアルドの同名マドリガルの旋…

末吉保雄先生を偲んで

以下は2016年3月24日に開催された「末吉保雄作品個展 ー内に秘めたる声を求めてー」パンフレットに掲載された末吉保雄先生と會田瑞樹の対談記事です。在りし日の末吉保雄先生を偲んで、ここに再掲させていただきます。 2018年8月20日に逝去された末吉保雄先…

《国際交流基金アジアセンター主催事業"Notes" ジョグジャカルタ「Invisible」公演によせて》

序曲 「7月にまた会おう!」という言葉をふと思い出す。 誰だってできない約束をしたいわけじゃない。その人との再会を願う希望と共に、旅立つ人たちを見送る。そうやって人は出会いと別離を繰り返す。 1月を経ての数ヶ月の間に、僕たちは様々な経験をした。…

《告知》6月14日(木)早朝5時よりNHK-BSプレミアム「打楽器百花繚乱」

これで第4回目となる再放送、「打楽器百花繚乱」の放送が近づいてきた。2016年9月、まだ少し暑さの残る時期に101スタジオで二日間にわたって収録した懐かしい思い出が蘇る。ひとりひとりのスタッフの方々にお礼を言いたいくらい、そのプロ意識をまざまざと…

国際交流基金アジアセンター主催:NOTESによせて

遭遇。かつて日本の作曲家、石井眞木(1936-2003)が提唱していたその言葉は僕の中で幾度となく響きました。東洋と西洋の文化が「遭遇する」という思考は、隷属的な意味を持つ「融合」とは一線を画す新たな意味を持つ言葉と僕は確信します。そしてこの言葉は「…