會田瑞樹の音楽歳時記

打楽器奏者、會田瑞樹の綴る「現代の」音楽のあれこれ。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

二つのバンドの可憐な復活

いよいよCD制作の作業が佳境に入ってきた。多くの方の手元に届くまでここからが正念場である。発売時期などが決定次第、ここでも是非ご報告したい。 音楽はいつも、「時間」と密接に関係していると常々感じている。呼吸や心臓の鼓動までもそこには息づいてい…

私的なオザケンの思い出

数年前、ビートボクサーの大会『音霊感覚』の審査に招かれたときの事だった。いくつかの楽節の後に、突然刹那的な旋律が聞こえてきた。 “ダンス・フロアーに、華やかな光...” 僕はそれだけで、いっぺんに信じきってしまった。懐かしい音楽だと思った。僕の血…

《告知》3月12日(日)朝8:10よりNHK-FM「現代の音楽」

前回の「現代の音楽」ではリゲティ作曲《アヴァンチュール》が放送された。放送をお聴きになった方でも、その過激なナンセンスぶりと奇天烈なユーモアに様々な感情を抱かれた方も多いと思う。ラジオ特有のノイズや観客席の様々な音までもが融解して音楽にな…

《告知》3月5日(日)朝8:10よりNHK-FM「現代の音楽」

昨年12月に開催された日本現代音楽協会主催「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」がNHK-FM「現代の音楽」で二週に渡って放送される。會田は《アヴァンチュール》《ヌーヴェル・アヴァンチュール》に参加しており、5日は《アヴァンチュール》が放送される…

開設のご挨拶

打楽器奏者として、ひた走り続ける中で様々な事を考えます。 そしていろいろな問いかけを頂きます。考える事もたくさんあります。 なにか文字に起こしてみるべきではないだろうかと思うようになりました。 音楽を通して考える事、そして僕自身が出演する演奏…