會田瑞樹の音楽歳時記

打楽器奏者、會田瑞樹の綴る「現代の」音楽のあれこれ。

會 田 瑞 樹 ・ 打 楽 器 奏 者
   1988 年宮城県仙台市生まれ。幼少よりヴァイオリンの手ほどきを受け、12 歳より打楽器をはじめる。武蔵野音楽大学を経て同大学院修士課程修了。打楽器、マリンバを吉原すみれ、神谷百子の両氏に師事。日本現代音楽協会主催第九回現代音楽演奏コンクール「競楽Ⅸ」において第二位入賞。以降現在に至るまで多数の作曲家の新作初演を手がけている。

 2011年に高橋美智子氏より長年使い続けてきたDeagan社ヴィブラフォンを譲り受ける。その事をきっかけにヴィブラフォンの魅力の更なる開拓を求めて、2012年に初となるヴィブラフォンソロリサイタルを開催し、毎年シリーズとして開催し続けている。2014年はNHKFM「リサイタルノヴァ」への出演、ALMコジマ録音よりソロ・アルバム《with…》をリリース(ALCD-102)、アルバムは朝日新聞 for your collection推薦盤、音楽の友12月号推薦盤として取り上げられた。また多岐にわたる音楽活動に対して第4回世田谷区芸術アワード“飛翔”音楽部門を受賞。2015年12月17日東京文化会館小ホールで開催されたパーカッションリサイタルにおいて會田のために作曲された作品は100作品を迎えた。2016年12月にはNHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」において會田の演奏を一時間に渡って特集した「打楽器百花繚乱 Percussion Extraordinaire -Mizuki Aita-」が全国に渡って放送された。

 2017年1月現在計画されている公演の内、6月4日京都コンサートホールにおいて薮田翔一作曲《Gush –Concerto for Vibraphone and Orchestra—》の世界初演。6月7日京都、10月26日東京で開催する「會田瑞樹ヴィブラフォンソロリサイタル2017」には委嘱作曲家として、間宮芳生、山根明季子、稲森安太己、清水一徹の各氏を迎える。6月7日には3年ぶりとなる二枚目のアルバム「ヴィブラフォンのあるところ」がALMコジマ録音より発売予定。11月17日開催予定の「オーケストラプロジェクト2017」においては国枝春恵作曲の尺八と打楽器のための二重協奏曲の世界初演。更に2018年以降、権代敦彦氏による「ヴィブラフォン協奏曲」の委嘱初演が計画されている。

 これまでに雑誌音楽現代において「叫び 〜僕の心に問いかける13の音楽〜」、季刊音楽の世界において「音楽の先にあるもの」、日本現代音楽協会機関誌NewComposersにおいて「わが愛憎の作曲家たち」を発表するなど、音楽活動を通しての執筆活動も活発に行う。打楽器音楽の更なる魅力の追究をテーマに、意欲的な活動を継続して行っている。

公式ホームページ:http://mizukiaita.tabigeinin.com
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